農地の中の牧場・自宅の乳製品工房!
神奈川県厚木【牧歌】
神奈川県に、自分の牧場で絞った乳から乳製品を製造し販売している工房があると知り、訪問しました。
新鮮で美味しい乳製品にも興味津々ですが、動物達に会えるのも楽しみにしていました!
神奈川県厚木市王子にある 牧場・乳製品工房【牧歌】は、河内賢一さんが経営する牧場と自宅工房です。
牛乳が大好きな河内さんは北海道の大学で酪農を学び、故郷の厚木で「自分一人で家畜の世話から加工までを手掛ける酪農を営む」という夢をかなえました。
神奈川県厚木市 小田急本厚木駅からバスで15分位 バスを降りて住宅地に入り2分ほど歩くとオレンジ色の看板が見えてきます。
河内さんのご自宅で、牧歌さんの乳製品加工所です。
自宅工房から歩いて5分ほどの農地の中にある牧場には、2頭の牛(ジャージー種)の他に、生まれたばかりの子ども達も合わせ、山羊が3頭、羊が11頭います。
ものすごく可愛い!!
この方が 牧場を経営し乳製品を製造販売されている河内さんです。
工房では、牧場で搾り、殺菌しただけの牛乳と、ヨーグルトを主に造っています。
クリームの粒が見えるような、贅沢な牛乳です。
乳量に余裕がある時は保存を目的にチーズも作ります。
牛乳100% または、山羊・羊・牛の混合乳から作られるハード系のチーズは2キロ、4キロの大きさが主です。
4キロのチーズを作るには、40リットルのミルクが必要なんですよ!
山羊乳だけで作られるチーズはもろく長期保存に向きませんが、このように他の乳とブレンドしてハード系のチーズにすると長く楽しめますね。
ハード系チーズの名前は「プリンス」 厚木の「王子」で作られているからです。
また、チーズを作る時に出るホエ―を煮て作る「ブロッチェ」もありました。
牛乳・ヨーグルトは厚木の農協直売所 夢未市で販売しています
8℃に保たれた熟成庫には沢山のハードチーズがありました。
大鍋にはホエ―が集められブロッチェが造られます。
チーズを作る時に出る水分を再加熱するとたんぱく質が固まり、お豆腐のようなチーズになるのです。
検査室では、製品に有害な細菌が含まれていないか調べられます。
乳製品の品質管理は大きな工場と同じシステムです。
中:ジャージー種のジャイ子さん&子どものマル子さん
右:羊
羊のミルクはチーズに向いているんですよ
干し草のエサも美味しいし、生の桑の葉も大好き!
牧場のお仕事は、草刈りがメインなのです。
羊と山羊のいるスペースにはキウイフルーツの樹が植えられていて、葉が茂っています。
涼しそうですね!
農地の中に突然現れる牧場に驚きましたが、すぐ近くの自宅工房で牛乳に加工されていることにも感動しました。
「自分が育てた動物たちの乳で製品まで一貫して手掛けたい」という目標をかなえるためには、土地の取得や周りの皆さんへの説明、保健所の許可など、沢山のこなすべきことがあったのです。
河内さんの生き生きした様子と、動物たちのおだやかな表情。
何年もかかって作り上げた 牧場と乳製品工房は、とても素敵な場所でした。